無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

これから俺は、
どんな顔して戻ればいいんだろう。

ここに来てから、
何十分経ったんだろう。

きっと今頃みんな、
俺を探しているんだろうな。

缶コーヒーを手に、
ふう、と一息。

今は、無気力だ。

なにもしたくないし、
考えることもいやだ。

だけども、

「…相葉さん…」

あの人に会いたいのは、
事実で。

会って、話をして、
ちゃんとふたりのこれからを決めたい。

でも相葉さんはきっと、
俺を引き止めるんだろうな。

それか、
ニノがそれでいいなら、って、
無理矢理笑ってお別れするんだろうな。


…ふたりの未来なんて望まない方がいい。

期待しても、もう意味なんてないんだ。

だって、
俺から別れを切り出したのに、
もう取り返しのつかないことをしたのに。

そんなの、虫がよすぎる。