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甘く、苦く

第21章 磁石【甘えてよ。】

二宮side

「翔ちゃん、おーきーてー?」
「んー…ニノぉ…」


翔ちゃんが起き上がって、
俺を抱き締める。

ほんと、朝はかわいいなぁ…


「起きて?
遅れちゃうよ?」
「やぁーだぁー…」


頭をぐりぐり押し付ける
かわいい翔ちゃん。


「ねぇ、翔ちゃん。
しちゃうよ?」


俺が耳元でそう囁いたら、
がばっと離れて寝室から
出ていこうとした。


そんなにするの、嫌なんですか…

少し、傷付きました。



「うー…酷ーい。」
「はやくしないと
遅れるよ?」


ネクタイを結ぶ翔ちゃん。

ほんと、かわいいのに
かっこいい。



もー、ずるい…



「ニノ、いこう?
助手席ね?」
「はぁい♪」


ルンルン気分で車に
乗り込む。



翔ちゃんの横顔、綺麗だなぁ…
まつげ、長いなぁ…
肌、綺麗だなぁ…

そんなこと思ってたら、
手を伸ばして、翔ちゃんに
触れていた。


「ニノ…?どした?」


こっちを向く翔ちゃん。


「へ?あのね、翔ちゃんが
かわいいから、思わず
触っちゃった♪えへ」


翔ちゃんに最高級の
スマイルを向ける。


「ニノ、かわいい…
ほんと、もー、こいつはぁ…」
「んふ、ごめんね♪」


ぺろっと舌を出す。


そしたら、翔ちゃんが
俺にキスをした。


「はう!か、かわいい…
ねぇ、今の、誘った?」
「ふぇ?!
そ、そんなことは…」


あわあわしてる翔ちゃんが
とてもかわいくて、俺は
翔ちゃんの頬にキスをした。


「もぉ、ばか…」
「えへへー。
だーいすき♪」


翔ちゃんと楽しくお話ししながら
テレビ局へ向かった。

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