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甘く、苦く

第22章 末ズ【天使で小悪魔な君。】session 1

松本side


ほんと、和は小悪魔だと思う。


「ねーぇ、潤くん、
はやく作ろうよー!」
「下拵えしてるから、
ちょっと待ってて。」


えー?って唇を尖らせてる。

だから、そんなに誘うなって。

抑えるのでいっぱいいっぱいになる。


「むー、潤くん、
終わりそう?」
「下拵えはね?
あ、そーだ。ソースはなにがいい?
デミグラス?ホワイトソース?トマトソース?
和風ソース?にんにく?」


和の好みってなんだろう。

どれでも美味しいけどね。


和はうーんって言って
悩んでる。

その姿がかわいらしくて、
ちょっと、きゅんっときた。


「じゃーあー、今日は
ホワイトソースがいいな♪
よろしくお願いしまーす!」
「はいよ。」


和はキッチンで俺の周りをうろちょろ。

下拵えが終わったら、
エプロンを用意して、
肉と玉ねぎ、人参…etc.をいれた。


「潤くーん、べとべとー。」


きゃははって笑う和。

ほんと、かわいい。
これは、天使ですか?


「和、遊ばない。
もー、ほんとに…できたら
ここに置く。俺は焼くから、お皿だして?」
「もー、注文多いよー!」


ぶーぶー言ってる和に
キスをして、黙らせた。


「…じゅ、潤くん…?
あー、もぉぉぉ…恥ずかしい…」
「ほら、はやくして?」


俺が和に催促すると、
和は渋々動き始めた。

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