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甘く、苦く

第22章 末ズ【天使で小悪魔な君。】session 1

二宮side


「和、サラダ盛り付けといて。」
「はーい!」


テキパキと動く俺。

自分で言うのもあれだけどね。


潤くんから言われたことなら
なんでもしちゃうよ?

あ、できることだけね。

百万円ちょうだい?とか、
ゲームやめろ。とかは、無理。


絶対無理。

それで潤くんが別れる
なんてことはまずないから。


「ほいっ、できたよ。
ご飯盛って、箸持ってって?」
「はーい。」


潤くんの料理は美味しい。


幸せな気分になる。
ほわわ~ってなる。



「「いただきます!」」


潤くんが作ってくれたハンバーグを
口に詰め込む。


あー、もぉ、ほんっとに
美味しいなぁ…


愛情が入ってるからだよね?


「潤くーん、美味しいよ~♪」


ホワイトソースにして
よかったな♪


「ほんと?よかった。」


にこって爽やかに笑う。

そのかっこいい笑顔に、
きゅんっときた。



「んー♪
おいひいよ~」
「口にものを入れたまま
喋らない。」
「はい…」


なんか、お母さんみたい。

こんな潤くんだから、
好きになったんだ。


「和、食べ終わったら
運んでね?洗っとくから。あと、
お風呂沸いてるから入ってね?」
「はーい。」


いつの間に、お風呂沸かしたの?

あの忙しい時間に
そんなことする暇、あったの?!


ほんと、なにからなにまで
完璧な俺の王子様♪


「ごちそーさまぁー
じゃあ、お願いしちゃうね?
疲れてるのに、ごめんね?
お風呂、入ってくるね~♪」
「はいよー。」


スポンジでごしごし
洗ってる潤くんにひらひらっと
手を振ってお風呂場に向かった。

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