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甘く、苦く

第24章 大宮【欠点は二人で補おう。】

大野side


ニノが明日も明後日も頑張れるように、
そのへんの自動販売機で缶コーヒーを
買ってきた。

これで頑張れるかは謎だけど…


でも、頑張れっていう気持ちが
伝われば、いいかなぁって。


家に帰ったら、ニノが寝室で
騒いでる。


「あーもー、訳わかんねぇよ…」


なーにそれ。
俺のこと、言ってんのー?


「訳わかんなくて、
すいませんね。」


俺がニノの頬をむにっと
摘まみながら言うと、
ニノは、安心したみたいで、
俺を優しく抱き締めた。


「ニノ……?」
「大野さん、ごめん…
俺が悪かった。ごめんな…」


ニノは痛いくらいに
力強く抱き締めてくる。

幸せだなぁって思う。

さっきまで冷えきっていた体が、
一瞬で暖かくなった。


「ニノー…」
「ん?なーに?」


ニノがちゅっとキスをする。

なんか、きゅんってきたんですけど…


「あのさ…したい…です…」
「え?明日も仕事でしょ?
明日、大事な会議って言ってたじゃん。」



そんなの、関係ないもん。

ニノと、したいんだもん。



「関係ないの!
したいから、するの!!」


子供みたいにおっきい声を出した。

そしたらニノも諦めたのか、
俺のシャツに手をかけた。



「最初は…キスがいい…」
「ちゅーもん多いなぁ。
はいはい。しますよ。」


ニノが舌を絡ませながら、
俺の服を優しく脱がす。


ニノが触るところ、
全部、あっつくなってる。


「大野さん、ちょっと、
待ってて?ローションとってくる。」
「ん、うん…」


少し、残念に思いながら
ニノが帰ってくるのを待った。

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