テキストサイズ

甘く、苦く

第26章 末ズ【俺のことだけ見て】session 2

松本side



「背中流すよ♪」
「ありがと。」


和がタオルにボディーソープを
つけて、泡立てる。

和の弱い力じゃ、洗えてるかは
謎だけど、気持ちいいから、いっか。


「潤くん、かっこいい」
「ふふ、和はかわいい。」
「きゃっ、本当?」


手をグーにして、口の横に
持ってくる和。


なんか…言動が女子…


かわいいから、許す。



「ねーねー、潤くん、
キスしたい。」
「えー?洗ってからね?」
「んー、わかった。」


ちょっとしゅんっとしてる和。

なんか、かわいそうで、
キスをした。


「ふぇ?洗ってからって…」
「ごめん。和がかわいくて我慢できなかった…」


みるみるうちに和の顔が赤くなる。

和は本当にかわいい。
だから、好き。
だから、キスしたい。



「潤くん、あっつい…
お風呂、上がろっか?逆上せちゃう…」
「えー?もう上がるの?
俺はお風呂入ってからにするよ。
先に部屋行ってていいよ?鍵、あいてるから。」


和とばいばいして、
お湯につかった。

紅葉が終わってるけど、
山肌に雪が少しだけ積もってて、
綺麗に見える。


和と見たかったなぁ…
なんて、思いながら入っていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ