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甘く、苦く

第26章 末ズ【俺のことだけ見て】session 2

二宮side


あれ…


なんか、頭がふわふわしてる…



目を開けたら、俺は布団に寝かされてて。

あれ?どういう状態でしょうか?



「潤くん…?」


寂しくなって、名前を呼んだ。
でも、聞こえてくるのは
遠くで鳴いてる鳥の声だけ。



悲しくなった。

泣きそうになった。



潤くんがいないと、何にも出来ない
ちっぽけな人間なんだ。


早く帰ってきてほしい。


起き上がったら、腰が痛かった。
そりゃ、あんだけ激しくされたら、ねぇ。


体がベトベトしてて、気持ち悪かったから、
部屋のシャワーを借りた。


熱い体を落ち着かせることができた。



窓の外の景色を眺めながら、
ぼーっとしてたら、潤くんが来た。



「潤くんっ!」
「あ、和。よかったぁ。
起きたんだね。なにしてたの?」


潤くんのこと考えてた♪
なんて、恥ずかしくて言えなくて。


「別に。なんでも?」


なんて、かわいくない返事をしてしまった。


潤くんは苦笑しながら、
「そっか」って言った。



なんか、胸が痛くなった。


… ごめんなさい。
いつもいつも、素直になれなくて、
迷惑ばっかりかけて、ごめんなさい。

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