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甘く、苦く

第27章 相葉ちゃん happybirthday♪

櫻井side


今、雅紀の家に向かってる。

ご本人は、寝てますけどね。




ほんと、無防備なんだから…

こんな顔、誰にも見せたくない。

誰にも、触れさせたくない。

全部、俺だけのものにしたい。




でも、どうやったって、雅紀は
俺のものにならないんだ。

気付いたら、いつも、追い付いてて、
俺が前に進んでも、また、追い付いてる。

それだけ、努力してるってこと…?




「しょ…ちゃん…?」
「あ、雅紀、起きた?
家に向かってるから、待っててね?
疲れたでしょ?まだ、横になってていいよ」
「んー…」


ごろごろと動き回る雅紀。

もう、車狭いんだからさ。

危ないよ?事故るよ?




「はーい。雅紀家に到着~」
「連れてって?翔ちゃん、
抱っこして?抱っこぉ…」


上目遣いされて、断ることが
できなかった。


…くそっ!
なんで、こんなにかわいいんだ!!

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