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甘く、苦く

第27章 相葉ちゃん happybirthday♪

櫻井side



「翔ちゃん、大好き…」
「うん。俺もだよ?」


雅紀の頭を撫でる。

そしたら、気持ち良さそうに、
ふわっと笑ったんだ。


「今日は…誕生日だから、
一緒にいて?お願い…」


雅紀がちょっと悲しそうな
瞳を向けてくる。


…そんな瞳で見つめられたら…


……止められなくなる…



「うん。大丈夫だよ。
ずっと、一緒にいようね。」
「うん!翔ちゃん、優しいね。
我儘きいてくれて、ありがとう。」


雅紀がちゅっと、キスをする。

そしたら、自分でした癖に、
恥ずかしそうに顔を伏せた。

耳まで赤くなってて、
すごく、かわいい。

こんなに愛おしい存在、
初めてかもしれない。



「翔ちゃん、あのね…
クリスマスケーキ、作っておいたんだ。
甘いの、苦手じゃなかったら食べない?」
「雅紀の手作り?!
え、食べる!てか、食べさせてください!」


雅紀が必死すぎだよ~って、笑う。

でもな、雅紀が作ったものなら、
なんでも、食べたいんだよ…


「あ、その前に夕食作んなきゃね。
えーっと、翔ちゃん、オムライスでいいかな?」


雅紀がキッチンに向かった。

え、今日は雅紀の誕生日だろ?


「待って!俺が、作るから!
雅紀は誕生日だろ?いいから!」
「やだやだ!翔ちゃんと一緒に作るもん!

……あ!じゃあ、翔ちゃんが、俺の誕生日お祝いの作って?
俺は、クリスマスってことで、作るから!
それでいいでしょ?!」


雅紀が必死になってるから、
笑ってしまった。


「不味かったらごめんな?」
「翔ちゃんが作るのは、
なんでも食べるから大丈夫だよ?」


な、何て、嬉しいことを……!

嬉しくて、泣きそうになった。

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