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甘く、苦く

第28章 翔潤【Merry Christmas】

櫻井side



お風呂上がりだからか、
潤の赤い頬と、ぷるぷるの唇に、触れたくなる。



ちょっと、思考がおかしくなってる。
潤に、虜にされてる。



「翔さん、おやすみ…」
「は?もう寝んの?早くね?」


時刻は午後十時前。


潤は眠たそうに目を擦りながら、
よたよたと歩く。


「は、待てよ。寝んの?
ちょっと、早くね?」
「んー…ベットでいちゃいちゃするのー…」



…なんだ、このかわいい生き物。


これ、最っ高のクリスマスプレゼントじゃんか。




「ね、しょおさん、ここ、きて?」


潤に指定されたところに
座ったら、潤が抱き付いてきた。


「潤、なんか、積極的じゃない?
今日は、クリスマスだから?」
「そーゆー訳じゃない…
翔さんが、好きだから…」



潤が俺の胸に顔を押し付けながら言った。


…照れ隠しってことか…


ほんと、お前はかわいい。


だから、壊したくなるときが、あるんだ…

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