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甘く、苦く

第30章 翔潤【君の全てが好き】

櫻井side


…潤が俺の首に手を巻き付ける。


「なーに?」
「へへ。翔さん、大好き♪」


天使。


お前がいれば何も要らない…


「何考えてるの?」
「ふふ、秘密。」


俺がそう言って笑ったら、
潤が頬を膨らませて、
愚痴を言ってきた。


「なんで教えてくれないの?
翔さん、酷い…」


そう言って、俺から離れた。


…潤が潤であるために、
俺はいったい、何をできるのだろうか?

俺を困らせる、君のために。


「潤、ごめんな?」
「知らないもん…
俺に秘密とか、最低…」


最低まで言われるとさすがに辛い…

でも、そんなところが好き。


「ね、じゅーん。」
「もぉぉ…ばかぁ…」


潤が俺に抱き付いた。


あったかい…


潤の体温が伝わる。

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