テキストサイズ

甘く、苦く

第31章 翔潤【like or love ?】

櫻井side


…潤、どうしてるのかな。
…ちゃんと水飲んでるかな。


「翔さんがおかしい」
「ちょ、ニノ!」


相葉くんがニノの口を塞ぐ。


…いや、ふざけてる場合じゃなくてさ
結構まじで心配。


「翔ちゃん、大丈夫だよ」
「リーダー…」


あぁ、もう、この人はなんで
こんなにも温かいんだろう。


いつも寝てるくせに。


「松潤ならなんとかなるよ」
「なったらいいんだけどさ…
って、噂をすれば潤から電話来たし」


内心、嬉しかった。


潤の声が聞けるって思ったから。


「もしもし?潤?」
「それ以外に誰がいるんだよ
早く帰ってきてよぉ…寂しい…」



くそぉぉぉ!

今すぐ帰って抱き締めてやりたい…!


「潤、まだ仕事中だからさ、
いい子だから、待てるよね?」
「帰ってくる?」
「当たり前だろ?」


潤が笑ってるのがわかった。


早く、帰りたい…


「じゃあ、翔仕事頑張ってね…」
「ん。頑張るよ。」


はぁぁぁ…


帰りたい…帰りたいよ…


潤が苦しんでるのに何にもできないなんて、
俺はなんて無力なんだろうか…


「翔さん、心配ばっかしてないで
帰ればいいじゃん。」
「は?だって仕事…「ないですよ?」


…はい?


今、二宮和也さんは何て言いましたか?




「仕事ないですよ。
飲みにいこうと思ってただけですから。
帰ってオーケーですよ。」
「はぁ!?」
「だって今日、さっき撮影したので
終わりですもん。
じゃ、リーダー、あいばか、いこ?」



…はははは…



帰ろう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ