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甘く、苦く

第31章 翔潤【like or love ?】

櫻井side


「翔ー、お水飲ませて?」
「んー?いいよ。」


なんだなんだ?


甘えん坊潤ですか?


めっちゃかわいいんですけど。


「あーん」
「んっ……」


飲みきれなかった水が
潤の首を伝う。


……色っぽくね?


「しょー、大好き」
「俺もだよー?」


潤がスーパーの袋をとる。


あ、それ、潤の為に買ってきたやつ。



「あ、ソーダゼリー!」
「潤、それ好きだよね?
食べたら元気になるんじゃない?」
「やったー!翔、ありがとう!」


潤がにかっと笑う。


……天使…


「潤、あーん」
「あーん」


かわいい…


もー、こいつは俺をキュン死にさせる気?


午後は、ゆっくりしてようかな…



「ね、潤、食べたいものある?」
「……ない…」


…なにか作ってやりたいけど、
俺のじゃ確かに腹を壊すな。


「あ、コンビニでおにぎり買ってきたんだよ。
潤、食べる?」


ほんとは自分で食べようと思って
買ってきたんだけどね。


潤は風邪引いてるし、
体調整えた方がいいから
食べさせよう。


「いいの…?翔、お腹空いてないの?」
「ま、まあ、カップラー食べるから…」
「体に悪いからだめっ!」
「なんか作るから待ってて!」


そう言って潤はキッチンに消えていった。


え…、作ってくれるの?


風邪引いてるのに?

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