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甘く、苦く

第33章 お山【やっぱりさ】 session 1

大野side



「翔ちゃん、ねえねえ…」

「なーに?甘えん坊さとっさん?」

「あのさ…今年もあと少しじゃん?」

「うん。だから?」

「だからさ、今年、最後の…」

「したいの?」



翔ちゃんが俺の方を見て
にやっと笑った。



「ん…したいの…」

「お腹の調子、悪くない?」

「ん…」



翔ちゃんは「そっか」
って、笑って俺の体を持ち上げた。



「へ!?重いよ…?」

「いや、めっちゃ軽くて
びっくりした…
ちゃんと食べて?」



翔ちゃんがちゅっとキスをする。


…恥ずかしい…



「ねぇ、しよ?」

「いいよ?さとっさん。」






俺たちの甘い午後が始まった。


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