甘く、苦く
第36章 天然【anniversary】
大野side
……雅紀は面白い。
俺は本気で美味しそう、なんて
思うわけないのに俺を止める
雅紀がかわいい。
…イルカが出てきただけで
「わー!」って声出す雅紀。
……かわいい。
動く度揺れるサラサラの
髪の毛とか、輝く眩しい笑顔とか。
もう、全部かわいい。
「一回転したあっ!
見た?ねえ、見た!?」
「見たよ。すごかったねー」
「すっごぉぉぉい!」
雅紀が興奮し始めた。
……そんな子供みたいな顔も好き。
「はぁぁぁぁ、楽しかったねぇ」
「うん、イルカすごかったねー」
雅紀がぽーっとしてたら、
ペンギンが雅紀の足にくっついた。
「っ……」
「雅紀?」
「かわいいぃぃぃぃぃぃ!」
雅紀が抱き上げようとしたら
飼育員さんが慌てて駆け寄ってきた。
「え……あ、はい」
雅紀は残念そうにペンギンを見つめた。
なんか、それがかわいそうで
仕方なくて。
「ペンギンのぬいぐるみ買ってく?」
「っ、ほんと!?」
「五年目だから」
俺は雅紀に優しく笑った。
……雅紀は面白い。
俺は本気で美味しそう、なんて
思うわけないのに俺を止める
雅紀がかわいい。
…イルカが出てきただけで
「わー!」って声出す雅紀。
……かわいい。
動く度揺れるサラサラの
髪の毛とか、輝く眩しい笑顔とか。
もう、全部かわいい。
「一回転したあっ!
見た?ねえ、見た!?」
「見たよ。すごかったねー」
「すっごぉぉぉい!」
雅紀が興奮し始めた。
……そんな子供みたいな顔も好き。
「はぁぁぁぁ、楽しかったねぇ」
「うん、イルカすごかったねー」
雅紀がぽーっとしてたら、
ペンギンが雅紀の足にくっついた。
「っ……」
「雅紀?」
「かわいいぃぃぃぃぃぃ!」
雅紀が抱き上げようとしたら
飼育員さんが慌てて駆け寄ってきた。
「え……あ、はい」
雅紀は残念そうにペンギンを見つめた。
なんか、それがかわいそうで
仕方なくて。
「ペンギンのぬいぐるみ買ってく?」
「っ、ほんと!?」
「五年目だから」
俺は雅紀に優しく笑った。