テキストサイズ

甘く、苦く

第37章 にのあい【魔法が解けてしまう前に】

二宮side



「ん、うまっ!」


まーくんが俺を見て
「美味しいよ」って笑う。


…ふふ、まーくんが喜んでくれると
こっちも嬉しいよ。


やる気、でるから。



「和はやっぱ天才だなぁ。
ふふ、俺のお嫁さん」

「な、ばか!
恥ずかしいからやめてくださいよ…」



とか言ってるけど、本当は
嬉しくて嬉しくて仕方がない。


だって…好きだから。


まーくんの側にいられるだけで、
本当に幸せ。


好きっていう気持ちが
どんどん大きくなっていく。


シャボン玉みたい…


でも、シャボン玉って、
割れちゃうから、なんだか儚いよね。



「和、ごちそうさま!
また作ってね~」

「お皿洗いくらい手伝ってよね?」

「いいよ。一緒にしよ?」



まーくんが腕を捲る。


…かっこいい……



俺が見惚れてたら、まーくんが
俺の頭を撫でた。



「ぼーっとしてるけど大丈夫?
疲れてるんなら休んでていいよ?」

「あ、大丈夫だよ。
考え事してただけだから。」


俺がまーくんに向かって
微笑んだら、まーくんが
ちゅっとキスをした。



「…まーくん?」

「あ、ごめん……なんかさ、
和がかわいいなって……」



照れるまーくん。


ふふ、かわいいんだから。


「まーくん、好き…」


まーくんの顔を見ながら
にこっと微笑んだら、
リンゴみたいに顔が赤くなった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ