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甘く、苦く

第38章 お山【どんなときも】session 2

櫻井side



「翔ちゃん、背中流そっか?」

「お、してくれる?」

「うんっ」



さとっさんが俺の背中を
一生懸命洗ってくれた。


ちっちゃくて柔らかい手で
洗ってくれたから俺もお返しで
さとっさんの背中を洗ってあげた。



「ふふ、翔ちゃんありがと」

「どーいたしまして」



さとっさんが俺に優しくキスした。


照れたけど、嬉しかったし、
癒された。


さとっさんの笑顔には
魔法がかかってる。



「あのね、俺、翔ちゃんと
お風呂入りたいなぁって思ってたの」

「え?そうなの?」



さとっさんはうんって頷く。



「だから、翔ちゃんが一緒にお風呂入ろって
言ってくれたとき、嬉しかった。ありがと」



さとっさんがふにゃって笑う。


…かわいい。



「なんかさ、今日は二人で入りたい気分だったんだよね。
定期的に来るのよ。なんか、二人で入りてぇなってとき笑」

「なにそれ笑」

「わかんね笑」

「「爆笑」」



さとっさんとのお風呂は
恥ずかしさがないからいい。


なんかさ、恥ずかしくないし
逆に一緒に入りたくなるんだよね。



「翔ちゃん、麦茶飲む~?」

「飲む~、氷二個ねー」

「はーい」



さとっさんが氷が二個入った
グラスと麦茶を持ってきた。


お風呂上がりだから髪の毛が
ぺたんってなっててかわいい…

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