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相葉side





「着いたよーっ」

「んー」




翔ちゃんはあんまり
乗り気じゃないみたい？




けど、翔ちゃんは
アトラクション系、苦手。



それは知ってる。




だから、ここにした。




え？なんでかって？



…んーとね、正直なところ、
俺が来たかったから。



あと、翔ちゃんといい思い出
作りたいなって。



「雅紀、自分の分は
自分で払えよ」




翔ちゃんはゲートをさっさと
くぐってしまった。



はやっ！



…もしかしたら、
翔ちゃんも楽しみなのかな。




しっかりしたデートって、
これが初めてかもしれない。




いつも、バレないか
ヒヤヒヤして。



楽しむどころじゃなかったから。




けど……




翔ちゃんのあのキラキラした
笑顔は嘘じゃない。




本物の、翔ちゃんの笑顔。




だから、信じても、いいよね？