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甘く、苦く

第40章 翔ちゃん happy birthday ♪

櫻井side





「雅紀、そこ右折」

「は、はい…」




行く前からガチガチに緊張してる雅紀。



…女子かよ笑



でも、そんな雅紀も愛おしくて。


俺はテンパってる雅紀を
優しく見つめていた。





「つ、着いたよ…」

「ん、行こ?」




雅紀に手を差し出して、
一緒に歩き始める。



雅紀の手はプルプル震えていて。




「心配しなくていいよ」

「で、でも…ん…」




雅紀の緊張を解すために、
いつもみたいにキスした。



短いキスを何度もしたら、
雅紀の瞳はとろんとしてきて。



…これなら、なんとかなるかな。




雅紀が本気になったら
多分、凄いことになるから。




フロントを通って、
一番上の階に案内してもらった。



初めてのラブホなんだから、
ちょっとくらい、ね?



お財布には辛いけどさ。



雅紀の為なら、
俺は手持ち金、払えるかも。



「うわぁ、ふっかふかだぁ♪」




雅紀はベットにダイブした。



雅紀が隣をぽんぽんって叩くから、
俺もベットにダイブした。



「うぉー、ふかふかだぁ」

「でしょ?いいねぇ、ラブホ~」




雅紀が嬉しそうにふふって笑う。



俺もそれにつられて、
ふふって笑った。

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