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甘く、苦く

第42章 磁石【先生と俺】





「二宮、毎日来んなや」

「えへへ、先生に会いたいんだもん」



先生の腕に抱き付いたら
先生の眉がぴくっと動いた。



…脈アリ?



ちらっと見上げると、
先生は俺の鼻を摘まんだ。



「ガキがなに色気付いてんだよ」

「む~…」



やっぱり、櫻井先生は
俺のことなんとも思ってないのかな…?



そりゃ、かわいい女子高生の方が
先生は嬉しいんだろうな。



でも、俺だって負けないくらい
かわいいって自信あるもん。



「二宮、休むんなら休んで
休まねぇんだったら戻れよ」

「…うん」



俺がしょんぼりしながら
ベッドに足を運ぶと
ドサッとなにかが覆い被さった。



…匂いでわかった。



櫻井先生だ。



「せ、せんせ?」

「悪い?」

「い、いえ…」



櫻井先生の息が首筋にかかる。


熱くて、重い。


先生の手がするするっと
シャツの中に入ってくる。



「…せんせ、あっ、」



先生の爪が俺の突起を
カリカリと触る。


びくっと動いた俺に
先生はにやりと笑った。



「一丁前に感じてんじゃん。
ガキの癖に。」

「ひゃ、あぁ…」

「…行かせてやろうか?
大人の世界ってやつに」

「あ、お願い、行きたいっ…」



…俺はとんでもないことを
言ってしまった。

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