甘く、苦く
第44章 末ズ【僕の世界、君の世界】
二宮side
潤くんが右折して
辿り着いたとこは
よく行くド◯キ。
「んじゃ、ぱぱっと済ませてくるから
ニノは待っててね」
「え?一緒じゃないの?」
「んーと…」
…なんで?
いつも一緒にいったじゃんか。
「すぐ済むから――「一緒に行くの!」
俺が車から出ようとしたら
潤くんに鍵をかけられた。
潤くんが扉を開けて
お店の中に入っていく姿を
俺はゆっくり見ていた。
…ばか。
「今日はついてないよ…ほんっとに」
俺がため息をついていたら、
月光に照らされてキラッと光るモノ。
潤くんからもらった
シルバーのネックレス。
…そうなんだよなあ。
初めてのデートで
二人とも緊張してて
ろくに楽しめなかった。
けど、帰り際、潤くんが俺を引き止めて
首にかけてくれたこのネックレス。
あんなことあったよね、
こんなこともあったよね。
最近、そんな思出話も
減った気がする。
潤くんはいいのかもしれないけど、
俺としては不満しかない。
もうちょっとちゃんと見て、
こっち向いて。
そんなことも言えなくて。
潤くんが困らせてるのに
どうしてそんな困った顔するの?
俺が素直じゃないから?
それは潤くんのせいなんだよ?
撮影で忙しい、
ライブの打ち合わせ。
そんな理由ばっかり並べられて
俺は全然理解できない。
よく言うあれだよ。
『仕事と私、どっちが大切なの?』
ってやつだよ。
仕事も恋愛も両立できないのかな。
潤くんは。
確かに今、嵐はキテると思う。
けど、忙しさを理由に
避けられたらこっちは
たまったもんじゃない。
「…どうして」
ぽろっと出た言葉。
そりゃ、毎日毎日潤くんの寝顔や笑顔を
独り占めしてるから不満は…ない。
けど、それだけじゃ最近足りない。
もっともっと、って、
俺の心が欲するから。
俺のこの気持ちは、
迷惑をかけてるのかな。
潤くんが右折して
辿り着いたとこは
よく行くド◯キ。
「んじゃ、ぱぱっと済ませてくるから
ニノは待っててね」
「え?一緒じゃないの?」
「んーと…」
…なんで?
いつも一緒にいったじゃんか。
「すぐ済むから――「一緒に行くの!」
俺が車から出ようとしたら
潤くんに鍵をかけられた。
潤くんが扉を開けて
お店の中に入っていく姿を
俺はゆっくり見ていた。
…ばか。
「今日はついてないよ…ほんっとに」
俺がため息をついていたら、
月光に照らされてキラッと光るモノ。
潤くんからもらった
シルバーのネックレス。
…そうなんだよなあ。
初めてのデートで
二人とも緊張してて
ろくに楽しめなかった。
けど、帰り際、潤くんが俺を引き止めて
首にかけてくれたこのネックレス。
あんなことあったよね、
こんなこともあったよね。
最近、そんな思出話も
減った気がする。
潤くんはいいのかもしれないけど、
俺としては不満しかない。
もうちょっとちゃんと見て、
こっち向いて。
そんなことも言えなくて。
潤くんが困らせてるのに
どうしてそんな困った顔するの?
俺が素直じゃないから?
それは潤くんのせいなんだよ?
撮影で忙しい、
ライブの打ち合わせ。
そんな理由ばっかり並べられて
俺は全然理解できない。
よく言うあれだよ。
『仕事と私、どっちが大切なの?』
ってやつだよ。
仕事も恋愛も両立できないのかな。
潤くんは。
確かに今、嵐はキテると思う。
けど、忙しさを理由に
避けられたらこっちは
たまったもんじゃない。
「…どうして」
ぽろっと出た言葉。
そりゃ、毎日毎日潤くんの寝顔や笑顔を
独り占めしてるから不満は…ない。
けど、それだけじゃ最近足りない。
もっともっと、って、
俺の心が欲するから。
俺のこの気持ちは、
迷惑をかけてるのかな。