甘く、苦く
第45章 にのあい【現在進行形】
二宮side
「にのー、行くよー」
「はーい」
マネージャーさんに迎えに来てもらって
俺たち二人は局へ向かう。
マネージャーさんと他愛のない話を
しながら送ってもらうのは楽しい。
「ありがとーございましたあ」
マネージャーさんにお礼を言って
大野さんと楽屋まで行く。
大野さんは気を遣わなくてラクだから。
もちろん、相葉さんも気を遣わなくてラク…
だったんだ。
最近は電話をしないし、
メールだって来ない。
もう、吹っ切れてんだ。
…なのに、大野さんはなに言ってんだよ。
「にの、もらっちゃってもいいの?」
…なに言ってんの?
やめてよ…
「え、もらう…って、
リーダーとにのが付き合うってこと?」
「そう。
…相葉くんはそれでもいいの?」
「……」
……なんか言ってよ。
「おーのさん、やめてよ…」
「ごめん……けどさ、
にのはこのままでいいの?」
「…っ……それは」
嫌だ。
本当は相葉さんのこと、
諦め切れてなくて。
まだ引きずってて。
相葉さんはそんな俺の様子を見て
俺の腕を引っ張った。
大野さんの顔が、
優しくなった気がした。
「にのー、行くよー」
「はーい」
マネージャーさんに迎えに来てもらって
俺たち二人は局へ向かう。
マネージャーさんと他愛のない話を
しながら送ってもらうのは楽しい。
「ありがとーございましたあ」
マネージャーさんにお礼を言って
大野さんと楽屋まで行く。
大野さんは気を遣わなくてラクだから。
もちろん、相葉さんも気を遣わなくてラク…
だったんだ。
最近は電話をしないし、
メールだって来ない。
もう、吹っ切れてんだ。
…なのに、大野さんはなに言ってんだよ。
「にの、もらっちゃってもいいの?」
…なに言ってんの?
やめてよ…
「え、もらう…って、
リーダーとにのが付き合うってこと?」
「そう。
…相葉くんはそれでもいいの?」
「……」
……なんか言ってよ。
「おーのさん、やめてよ…」
「ごめん……けどさ、
にのはこのままでいいの?」
「…っ……それは」
嫌だ。
本当は相葉さんのこと、
諦め切れてなくて。
まだ引きずってて。
相葉さんはそんな俺の様子を見て
俺の腕を引っ張った。
大野さんの顔が、
優しくなった気がした。