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甘く、苦く

第47章 翔潤【Happiness of the from】

櫻井side



潤といると
歯止め利かない。


「好きだよ。」


とか、マジで言っちゃったし。

絶対引かれたろ。



頭をフル回転させてたら
潤がそっと手を重ねてきた。


パニック状態に
陥りそうになった。

口から心臓飛び出すわ。ばか。



「嬉しい…な、」

「え?」



潤は手を重ねたまま、
今度は唇を重ねた。


びっくりして、
目は見開いたまま。


余韻に浸ってると、
潤が俺の手を握った。



「好き、だよ。
ずーっと翔さんだけを
追いかけて、見てたんだ。

…こんな俺でもいいなら、
付き合ってください…」



潤の声が震えているのが
嫌でもわかる。

…あぁ、俺等、両想いか。


ぽーっとしてたら、
潤がまた唇を重ねてきた。



「翔さん、いい?」

「うん、俺も好き…」

「かわいいね」



潤は啄むようなキスを
何度もした。


深いキスになるのに、
そう時間はかからなかった。



気付けば俺が押し倒されてて
潤にされるがままだった。



「翔さ、かわい…」

「んぅぅ…」


こんなキス、
初めてしたかもしれない。


潤の瞳が潤んでいた。

…いや、俺の瞳が潤んでいるんだ。


景色がぼやける。

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