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甘く、苦く

第47章 翔潤【Happiness of the from】






「こっち向けよ」



って、翔さんが俺の顎を掴んで
無理矢理顔を向かせた。


目の前には
大好きな翔さんの顔。


胸がじんわりと
熱くなるのがわかる。



…恥ずかしい。


やっぱり翔さんはかっこいい、
けど、かわいくて…。

ずるいよね。



「こっち向けっての。」

「ひゃい…あっ」

「ぷっ、潤、このタイミングで噛む?」



翔さんがケラケラと笑う。


…あ、かっこいい。



俺は翔さんに体を預けた。


翔さんは俺の頭を
優しく撫でてくれた。


それが嬉しくて、
思わず声が漏れた。


「なんだよ。
かわいいな、おい。」


翔さんは俺に
押し付けるようなキスをした。


…好きな人と結ばれないと
思っていた。


結ばれるって、
こんなに嬉しいんだね。





…ここから始まる
俺とあなたの物語。

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