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甘く、苦く

第47章 翔潤【Happiness of the from】

松本side




翔さんと付き合って
半年が過ぎた。


…うん。
半年が過ぎた。

この半年、
本当になにもしてない。



二人で飲んで家に泊まったり、
キス以上のことはなにもしてない。


…て言うか、翔さんが
望んでないんじゃないのかな。


俺だって男だから、
溜まるものは溜まる。


けど、翔さんは忙しいから、
大変だから、我慢しろ。


そう自分に
言い聞かせてた。


だけど、それもそろそろ
限度を過ぎそうで。



気付けば、いつもの人に
相談していたんだ。




「んー、潤くん、
押してダメなら引いてみろ
ってことだよ。」



ニノが教えてくれた。


別に押してなんてないけど。

けど……


俺、そういう雰囲気
駄々漏れなのかな?


できるだけ疲れてる翔さんの
負担にはなりたくないし、
重荷なんて思われたくない。


だから、我儘は言わない。


そうやって決めてた。

自分の中で。



「潤くんさ、結構
好き好きオーラ駄々漏れだよ?

翔さん翔さんって
楽屋でも話しっぱなしじゃん?」



…そうか。


俺は翔さんにベタベタし過ぎてるから
逆に翔さんが疲れるのかな?



「んー、ニノならどーする?」

「俺? 俺はされるがままだよ?
…相葉さん、いろいろ激しいから」



…相葉くんもか。


二人はもうラブラブだから
そう言うことないんだろうな。


言葉に出さなくても
自然と感じるのかな。



…いいなあ。
俺も翔さんと
そういう恋人に
なれたらなあ…。

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