
甘く、苦く
第47章 翔潤【Happiness of the from】
櫻井side
いつものニュース番組の仕事が終わって
やっと家に帰った俺。
いつもなら、笑顔で
「お帰り、翔さん」って
言ってくれる潤が、
今日はいなくて。
…疲れて先に寝たのかな、
とか思った。
でも、今までそんなことなかったから
きっと違うだろうな。
って、なんか変なこと考えて。
俺もさすがに疲れてクタクタだったから
ソファーに座って待ってて。
あ、風呂にいるのか、とか
やっと納得して。
お腹空いたなあ、とか、
早く上がってこないかな、とか
なんだか潤に会いたくて仕方がなくて。
「あ、翔さん…。
帰ってたの?」
「うん…」
なんだか微妙な空気が流れて
俺たちは気まずくて顔も合わせられない。
そんな沈黙を破ったのは
潤の方だった。
「…あの、ご飯食べる?」
「ん、あぁ…」
いつもみたいに自分の席に座って
潤の作ってくれたご飯を食べる。
「…美味しい」
「ほんと?」
潤は俺を見てふふって
嬉しそうに笑う。
…ほら、かわいい。
こんなに近くにいても、
触れることはできない。
切なくて切なくて。
胸が苦しくて。
もっと潤と親密な
関係になりたくて。
「翔さん、片付けるから、
お風呂入ってきて?」
「あ、いや…手伝うよ」
「…いいよ。
ほら、翔さん疲れてるでしょ?
俺、こんなの全然よゆ――「やだ」
潤の持っていたお皿を奪って
台所まで運ぶ。
「翔さん、ほんとにいいから!」
「…俺が!
……少ない時間でも
お前と一緒にいたいんだよ…」
いつものニュース番組の仕事が終わって
やっと家に帰った俺。
いつもなら、笑顔で
「お帰り、翔さん」って
言ってくれる潤が、
今日はいなくて。
…疲れて先に寝たのかな、
とか思った。
でも、今までそんなことなかったから
きっと違うだろうな。
って、なんか変なこと考えて。
俺もさすがに疲れてクタクタだったから
ソファーに座って待ってて。
あ、風呂にいるのか、とか
やっと納得して。
お腹空いたなあ、とか、
早く上がってこないかな、とか
なんだか潤に会いたくて仕方がなくて。
「あ、翔さん…。
帰ってたの?」
「うん…」
なんだか微妙な空気が流れて
俺たちは気まずくて顔も合わせられない。
そんな沈黙を破ったのは
潤の方だった。
「…あの、ご飯食べる?」
「ん、あぁ…」
いつもみたいに自分の席に座って
潤の作ってくれたご飯を食べる。
「…美味しい」
「ほんと?」
潤は俺を見てふふって
嬉しそうに笑う。
…ほら、かわいい。
こんなに近くにいても、
触れることはできない。
切なくて切なくて。
胸が苦しくて。
もっと潤と親密な
関係になりたくて。
「翔さん、片付けるから、
お風呂入ってきて?」
「あ、いや…手伝うよ」
「…いいよ。
ほら、翔さん疲れてるでしょ?
俺、こんなの全然よゆ――「やだ」
潤の持っていたお皿を奪って
台所まで運ぶ。
「翔さん、ほんとにいいから!」
「…俺が!
……少ない時間でも
お前と一緒にいたいんだよ…」
