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相葉side




起きたら、いつもとは違う風景で。



…そうか。

俺、潤と喧嘩して
自分家に戻ってきたんだ。


思い出したらまた泣けてきて。



「うー…。」



目をごしごしと擦りながら
重たい体を持ち上げる。


ただの嫉妬。

だって、あの二人、仲良いんだもん。


ずるいんだよ。

俺ばっか潤に夢中になって、
潤はいつもポーカーフェイス。



そんなのって、ないでしょ？



「…うっ」



そんなことを思っていたら、
ポロポロと涙が零れ始めた。


その雫は俺の服の袖を
濡らしていく。


…違う。


悲しくなんか、ない。

辛くなんて、ない。





…ごめん。嘘。


本当は悲しくて悲しくて、
辛くて辛くて仕方がない。


もうこれ以上俺は
なにをすればいいんだよ。


潤にありったけの愛を注いだ。

俺のすべてを捧げた。



なのに…。


なのに、どうにしていつも
すれ違ってばっかりなの？


わからない。

俺一人で抱える問題にしては
大きすぎるから。



…こんなのって、ないでしょ？