甘く、苦く
第48章 モデルズ【反比例・比例】
松本side
雅紀の歪んだ顔が
脳裏から離れなかった。
…あ、俺最低じゃん。
追い掛けようと思ったけど
やめた。
…俺と一緒にいても
雅紀は自分を責めるだけ。
雅紀が傷付くだけ。
なら、俺が傷付いたっていい。
雅紀が傷付かないのなら。
俺は傷付いたって構わないから
雅紀だけは傷付けたくない。
「…はぁ」
こんな終わり方って、
嫌だな。
好きなのに。愛してるのに。
俺が雅紀を好きになる度、
雅紀は俺から離れていく。
反比例しているんだ。
「…あ、潤。」
翔さんが心配して、
声をかけてくれた。
…返事したいけど
そんな余裕はなくて。
「潤くん…」
「…ん?」
「ふざけんなよ!!」
にのの怒鳴り声に
楽屋が静まり返った。
…え?
「ふざけんな!
相葉さん、どれだけ悩んでたかわかる!?
潤くんの知らないところで
すっごく悩んでたんだよ!?
それなのに…なんで相葉さんを
怒ったりするの!?」
にのがこんなに怒ったの
初めて見たかもしれない。
「いや、だって――「だってじゃない!!」
にのはなにも持たずに
楽屋から飛び出した。
雅紀の歪んだ顔が
脳裏から離れなかった。
…あ、俺最低じゃん。
追い掛けようと思ったけど
やめた。
…俺と一緒にいても
雅紀は自分を責めるだけ。
雅紀が傷付くだけ。
なら、俺が傷付いたっていい。
雅紀が傷付かないのなら。
俺は傷付いたって構わないから
雅紀だけは傷付けたくない。
「…はぁ」
こんな終わり方って、
嫌だな。
好きなのに。愛してるのに。
俺が雅紀を好きになる度、
雅紀は俺から離れていく。
反比例しているんだ。
「…あ、潤。」
翔さんが心配して、
声をかけてくれた。
…返事したいけど
そんな余裕はなくて。
「潤くん…」
「…ん?」
「ふざけんなよ!!」
にのの怒鳴り声に
楽屋が静まり返った。
…え?
「ふざけんな!
相葉さん、どれだけ悩んでたかわかる!?
潤くんの知らないところで
すっごく悩んでたんだよ!?
それなのに…なんで相葉さんを
怒ったりするの!?」
にのがこんなに怒ったの
初めて見たかもしれない。
「いや、だって――「だってじゃない!!」
にのはなにも持たずに
楽屋から飛び出した。