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甘く、苦く

第48章 モデルズ【反比例・比例】

相葉side




「潤…ごめん。
俺、勝手に傷付いてた。

迷惑かけてほんっとにごめん。
こんな俺でもよければ…今後も
どうぞよろしく…ね?」

「ははっ。いいよ。
俺だって迷惑かけるから。」



潤は俺の頭を優しく撫でて
頬にキスを落とした。


…優しくて甘いキス。



「…帰ろっか?」

「うん…」



潤は俺の腰に手を回して
体を密着させた。



「ちょ、潤…
人いるんだから…」

「いいじゃん?別に。
雅紀、赤くなって可愛い…」

「ば、ばか…。」



俺が恥ずかしくなって俯いてたら
潤が駐車場に着いたよって俺に
声をかけた。


「…俺、潤の家に帰っていいの?」

「何言ってんの。
帰っていいに決まってるでしょ?」

「…うん。」

「なーに?帰りたくないの?」

「そういうわけじゃないけど…
なんか、その……」



俺がハッキリしない返事を返してたら
潤がこっち向いてって俺の頬に手を添えた。


綺麗で透き通っている
潤の瞳に俺が映る。



「…翔さんのこと、
まだ気にしてる?」



…図星。


翔ちゃんとの関係が
気になって気になって
仕方がなくって。


そもそも喧嘩の原因はそれだし。



「うん…。」

「やっぱり?

…んー、じゃあ種明かししちゃおうかな?」



潤は「一旦家に帰ろう」って
車を発進させた。


…種明かし…?

なんだろう。

でも…きっと悪いことじゃないよね?

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