テキストサイズ

甘く、苦く

第48章 モデルズ【反比例・比例】






…別人みたいだ…。


真っ白なタキシード。

鏡に写る自分の姿を見て
驚いてる俺。


俺が鏡とにらめっこしてたら、
潤が入ってきた。



「やっぱ、似合ってる。」



照れ臭そうに頭を
ぽりぽり掻いてる潤。

潤だって…綺麗じゃん?



俺がぽーっとしてたら、
唇に温かい感触。



「…雅紀、俺と結婚してくれる?」

「もちろん…。」



俺も潤にキスをした。

もうそれだけで
心が満たされた。



「…ん、じゅ…」



ひさしぶりのディープキス。

息継ぎがうまくできなくて、
少し離しちゃった。



「雅紀…綺麗。」

「じ、潤だって…」



恥ずかしくて視線を
逸らしてしまった。


潤は俺の顎を掴んで
啄むようなキスを
何度もした。



「んっ、ふ…」



俺たちがいちゃいちゃしてたら、
もう式の時間になってて。



「…雅紀、メンバーだけだから
大丈夫だよ?緊張しなくたって、
大丈夫だから…ね?」

「う、ん…」

「種明かし…するよ。
翔さんと俺と雅紀の結婚指輪、
選んでたんだよ。

優柔不断だから時間かかっちゃったけど…。
ごめんね?勘違いさせるようなことして。」

「うー…嬉しいいいい…」



潤が俺の手を優しく引いた。



扉を開ければ、
メンバーの温かい笑顔。

どこを見たって笑顔。

笑顔の花が咲いていた。



「相葉さん…
松本雅紀になるのか…」

「なんだよー。悪いかよ。」

「いや、松本さんって呼ぶのが
なんか嫌だからね」

「えーっ、ひどぉい…」



俺はにのと潤のことを気にせず
たっぷり話した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ