甘く、苦く
第49章 磁石【move on now】session 2
二宮side
俺が汚れてるから?
だから、櫻井さんは
シてくれないの?
「…シて。」
「…二宮、落ち着けって。」
櫻井さんが俺の肩を
掴んでいる。
…櫻井さんで
忘れさせてほしい。
あんなやつじゃなくて、
櫻井さんで忘れさせてよ。
「…櫻井さん、お願い…っ!」
「俺はお前とシたいと思う。
だけど、それは今することじゃない。」
櫻井さんは真っ直ぐ
俺を見ていた。
頬に伝う涙を
拭き取ってくれた。
「今はできない。
今は…。だけど、お前が
汚れてるなんて思ったことはない。」
「櫻井さぁーん…っ。」
俺は櫻井さんに抱きついて
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を
櫻井さんの胸板に押しつけた。
櫻井さんは俺の頭を
優しく撫でてくれた。
「困ったら頼れ。
俺はお前の味方だから。」
「うん…。」
櫻井さんの腕の中にいると、
嫌なこと全部忘れる。
…もっと近付きたい。
もっと奥の方まで知りたい。
自分が欲深に
なっていく。
「…ほら、お風呂はいってきな。」
「一緒にはいろ?
櫻井さんと一緒がいい。」
俺は櫻井さんのスーツの裾を
摘まんで上目遣い気味に見上げた。
俺が汚れてるから?
だから、櫻井さんは
シてくれないの?
「…シて。」
「…二宮、落ち着けって。」
櫻井さんが俺の肩を
掴んでいる。
…櫻井さんで
忘れさせてほしい。
あんなやつじゃなくて、
櫻井さんで忘れさせてよ。
「…櫻井さん、お願い…っ!」
「俺はお前とシたいと思う。
だけど、それは今することじゃない。」
櫻井さんは真っ直ぐ
俺を見ていた。
頬に伝う涙を
拭き取ってくれた。
「今はできない。
今は…。だけど、お前が
汚れてるなんて思ったことはない。」
「櫻井さぁーん…っ。」
俺は櫻井さんに抱きついて
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を
櫻井さんの胸板に押しつけた。
櫻井さんは俺の頭を
優しく撫でてくれた。
「困ったら頼れ。
俺はお前の味方だから。」
「うん…。」
櫻井さんの腕の中にいると、
嫌なこと全部忘れる。
…もっと近付きたい。
もっと奥の方まで知りたい。
自分が欲深に
なっていく。
「…ほら、お風呂はいってきな。」
「一緒にはいろ?
櫻井さんと一緒がいい。」
俺は櫻井さんのスーツの裾を
摘まんで上目遣い気味に見上げた。