甘く、苦く
第50章 お山【君のためにできること】
櫻井side
この人のことが好きなんだなって
気付いたときには少し遅くて。
「…おはよ。」
「おはよー。」
いつものようにふにゃっと
微笑むからもしかしたら俺のこと…
なんて、都合のいいこと考えてみたり。
「うぉっ、にの重いー。」
「ふふ、ここ俺の特等席。」
仲の良さそうな二人を見てると、
胸が苦しくて仕方がなくて。
そんな二人を見てるのは辛いから
新聞を見て気を紛らわした。
年月は流れて、
俺たちは売れるようになった。
みんなバタバタしてて、
個人の活動も増えて。
忙しさも充実していた。
「翔ちゃん、クマできてるけど…
どうしたの?疲れてるんじゃない?」
そう言って、俺の頬を
撫でる智くん。
「…翔、ちゃん?」
「ごめん…」
こんな至近距離、
我慢できなくて。
智くんの頬に手を添えて、
キス、してた…。
唇を離すと、
智くんの顔は
真っ赤になっていて。
………え?
「あの、それ……
本気にしていい、の?」
「…あ、えっと……。」
二人して顔を真っ赤にして、
俯いてる俺たち。
その空間を破ったのは、
智くんだった。
「…翔ちゃんの好きって、
俺と同じ……なのかな?」
「同じって……」
「翔ちゃんのこと、好き。」
この人のことが好きなんだなって
気付いたときには少し遅くて。
「…おはよ。」
「おはよー。」
いつものようにふにゃっと
微笑むからもしかしたら俺のこと…
なんて、都合のいいこと考えてみたり。
「うぉっ、にの重いー。」
「ふふ、ここ俺の特等席。」
仲の良さそうな二人を見てると、
胸が苦しくて仕方がなくて。
そんな二人を見てるのは辛いから
新聞を見て気を紛らわした。
年月は流れて、
俺たちは売れるようになった。
みんなバタバタしてて、
個人の活動も増えて。
忙しさも充実していた。
「翔ちゃん、クマできてるけど…
どうしたの?疲れてるんじゃない?」
そう言って、俺の頬を
撫でる智くん。
「…翔、ちゃん?」
「ごめん…」
こんな至近距離、
我慢できなくて。
智くんの頬に手を添えて、
キス、してた…。
唇を離すと、
智くんの顔は
真っ赤になっていて。
………え?
「あの、それ……
本気にしていい、の?」
「…あ、えっと……。」
二人して顔を真っ赤にして、
俯いてる俺たち。
その空間を破ったのは、
智くんだった。
「…翔ちゃんの好きって、
俺と同じ……なのかな?」
「同じって……」
「翔ちゃんのこと、好き。」