甘く、苦く
第50章 お山【君のためにできること】
櫻井side
それから、さとっさんと
付き合うようになって。
変わったのは一緒に
暮らし始めたこと。
キス以上の進展をしないまま、
もうすぐ二年が経とうとしていた。
なんか…性欲とかなかったから。
一緒にいれば満たされるから。
満たされ過ぎて、
心のタンクが溢れそう。
でも、好きな人とするのは
もちろん気持ちいんだろう。
てか、そもそも男同士って
どうやってやるのかわかんないし。
そんなの調べるの、
あ、コイツヤりてぇんだなって
思われるから恥ずかしいし…?
さとっさんも……
望んでなさそうだから。
「翔ちゃん、ちゅー…」
ほら、こうやって毎日
甘えてきてくれるから
俺の心のタンクは満たされるんだ。
ちゅ……っと
短いリップ音が上がる。
「翔ちゃんの唇柔らかいね。」
「それ何回目?笑
俺とキスする度言ってない?」
「んー、言ってるかも笑」
「だよねー。」
こうやって二人で
笑え合えることが、
なによりも幸せなことだから。
あなたの横顔を
独り占めできるだけで
俺は十分なんだよ…。
それから、さとっさんと
付き合うようになって。
変わったのは一緒に
暮らし始めたこと。
キス以上の進展をしないまま、
もうすぐ二年が経とうとしていた。
なんか…性欲とかなかったから。
一緒にいれば満たされるから。
満たされ過ぎて、
心のタンクが溢れそう。
でも、好きな人とするのは
もちろん気持ちいんだろう。
てか、そもそも男同士って
どうやってやるのかわかんないし。
そんなの調べるの、
あ、コイツヤりてぇんだなって
思われるから恥ずかしいし…?
さとっさんも……
望んでなさそうだから。
「翔ちゃん、ちゅー…」
ほら、こうやって毎日
甘えてきてくれるから
俺の心のタンクは満たされるんだ。
ちゅ……っと
短いリップ音が上がる。
「翔ちゃんの唇柔らかいね。」
「それ何回目?笑
俺とキスする度言ってない?」
「んー、言ってるかも笑」
「だよねー。」
こうやって二人で
笑え合えることが、
なによりも幸せなことだから。
あなたの横顔を
独り占めできるだけで
俺は十分なんだよ…。