
甘く、苦く
第50章 お山【君のためにできること】
大野side
あんまり浮かない顔
してる翔ちゃん。
そんな顔してほしくないけど
そんな顔にしたのは俺だから。
…もしかしたら翔ちゃんは、
俺と結婚したいのかもしれない。
だけど、早い、よね。
まだ付き合って
二ヶ月しか経ってない。
そんなに焦らなくても
いいんじゃないかなあって思うけど…。
翔ちゃんはどう思ってんだろ?
人の気持ちなんてわからないから、
俺にはわからない。
だけど、翔ちゃんが
疲れた顔してたから
少しでも癒せる
空間を作りたくて。
「じゃあ、お仕事頑張ろうね。」
「おう」
翔ちゃんの爽やかな笑顔。
…独り占めできる俺は、
幸せ者だ。
翔ちゃんが先に歩く。
…。
なんだか少し、
寂しそうに見える。
そんな気がした。
「さとっさん?」
「こっち、来て。」
「え?」
翔ちゃんのパーカーの裾を握り、
人気のないところに連れてきた。
「さと…」
俺は背伸びをして、
キスをした。
ほんの一瞬のことだったけど
長く感じられた。
唇を離すと、翔ちゃんは
ぽかんっとしてた。
「…結婚、したくない
訳じゃないから。
でも、まだ早いかなってだけで…。
俺の気持ちが翔ちゃんの気持ちを
傷付けてたならごめん。
翔ちゃんが嫌いな訳じゃない。」
俺が俯いてたら、
翔ちゃんの大きい手が
頭を優しく撫でた。
「そんなこと考えてくれてたんだ。
ありがとう。」
ぎゅっと抱き締められた。
翔ちゃんから、俺と同じ匂いがする。
…とっても、幸せ。
あんまり浮かない顔
してる翔ちゃん。
そんな顔してほしくないけど
そんな顔にしたのは俺だから。
…もしかしたら翔ちゃんは、
俺と結婚したいのかもしれない。
だけど、早い、よね。
まだ付き合って
二ヶ月しか経ってない。
そんなに焦らなくても
いいんじゃないかなあって思うけど…。
翔ちゃんはどう思ってんだろ?
人の気持ちなんてわからないから、
俺にはわからない。
だけど、翔ちゃんが
疲れた顔してたから
少しでも癒せる
空間を作りたくて。
「じゃあ、お仕事頑張ろうね。」
「おう」
翔ちゃんの爽やかな笑顔。
…独り占めできる俺は、
幸せ者だ。
翔ちゃんが先に歩く。
…。
なんだか少し、
寂しそうに見える。
そんな気がした。
「さとっさん?」
「こっち、来て。」
「え?」
翔ちゃんのパーカーの裾を握り、
人気のないところに連れてきた。
「さと…」
俺は背伸びをして、
キスをした。
ほんの一瞬のことだったけど
長く感じられた。
唇を離すと、翔ちゃんは
ぽかんっとしてた。
「…結婚、したくない
訳じゃないから。
でも、まだ早いかなってだけで…。
俺の気持ちが翔ちゃんの気持ちを
傷付けてたならごめん。
翔ちゃんが嫌いな訳じゃない。」
俺が俯いてたら、
翔ちゃんの大きい手が
頭を優しく撫でた。
「そんなこと考えてくれてたんだ。
ありがとう。」
ぎゅっと抱き締められた。
翔ちゃんから、俺と同じ匂いがする。
…とっても、幸せ。
