
甘く、苦く
第52章 翔潤【曖昧love】
松本side
手を伸ばせば届く距離にいるのに。
なのに俺は、その一歩を
踏み出せないでいる。
もどかしくて、
イライラして。
仕事には差し障りを出してない。
だけど、表情が固いとか、
もっと喋ってとか。
…差し障り、出してるのかな…。
わからない。
翔くんは全く変わらないし、
リーダーも、相葉くんもにのも。
みんなみんな変わらないのに、
俺だけ変わるなんて…。
迷惑かけて邪魔になるなら、
いらないかもしれない。
あぁ、嫌だなぁ。
またみんなから嫌われる。
「翔さぁん、相葉さんがぁ…」
「もー。またなの?」
「ちょ、にのぉ!
俺なんもしてないって!」
…いつもの楽しい騒ぎ。
だけど、…だけど……。
翔くんが隣にいなくて、
とにかく寂しくて。
これがあと何年も続くと思うと
苦しくて、辛くて。
変わりたいって思ってるのに、
臆病だから、変われない。
なんでだろう。
どうしてだろう。
どこで足を
踏み外したんだろう。
「……じゃあ、俺帰る。」
「またね、J。」
にのが相葉くんの隣で
微笑みながら言う。
「…うん、じゃあね。にの。」
俺もできるだけ笑って、
楽屋から出た。
あぁ…。
今日もだめだった。
翔くんにちゃんと
自分の気持ちを伝えなきゃって
決めたのは俺なのに。
明日は明日はって言って、
現実から目を逸らしてる。
「…最悪だよ…。」
「何が最悪なんだよ。
最悪なのはこっちだよ!」
…え?
聴き覚えのある天使の声。
手を伸ばせば届く距離にいるのに。
なのに俺は、その一歩を
踏み出せないでいる。
もどかしくて、
イライラして。
仕事には差し障りを出してない。
だけど、表情が固いとか、
もっと喋ってとか。
…差し障り、出してるのかな…。
わからない。
翔くんは全く変わらないし、
リーダーも、相葉くんもにのも。
みんなみんな変わらないのに、
俺だけ変わるなんて…。
迷惑かけて邪魔になるなら、
いらないかもしれない。
あぁ、嫌だなぁ。
またみんなから嫌われる。
「翔さぁん、相葉さんがぁ…」
「もー。またなの?」
「ちょ、にのぉ!
俺なんもしてないって!」
…いつもの楽しい騒ぎ。
だけど、…だけど……。
翔くんが隣にいなくて、
とにかく寂しくて。
これがあと何年も続くと思うと
苦しくて、辛くて。
変わりたいって思ってるのに、
臆病だから、変われない。
なんでだろう。
どうしてだろう。
どこで足を
踏み外したんだろう。
「……じゃあ、俺帰る。」
「またね、J。」
にのが相葉くんの隣で
微笑みながら言う。
「…うん、じゃあね。にの。」
俺もできるだけ笑って、
楽屋から出た。
あぁ…。
今日もだめだった。
翔くんにちゃんと
自分の気持ちを伝えなきゃって
決めたのは俺なのに。
明日は明日はって言って、
現実から目を逸らしてる。
「…最悪だよ…。」
「何が最悪なんだよ。
最悪なのはこっちだよ!」
…え?
聴き覚えのある天使の声。
