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甘く、苦く

第53章 磁石【move on now】session 3

櫻井side



「やぁ、ぁ、しょ、さ…」


誘ってきたのは二宮だ。
それに応えているだけ。


「ん、ぁ、はぁ…」


自分のシャツを捲り上げて、
身を捩らせている。

二宮の胸の飾りを口に含み、
舌で転がしてやる。

そうすると、
いつもいつも甘い声をあげる。


「んぁ、あ、」


わざとちゅーっと音を立てて吸うと、
恥ずかしそうに瞳を潤ませて
こちらを見る。

…可愛いヤツ。


「ね、しょ、さ…や、ぁあ、
おと、やだぁ…っ」


俺の頭を掴んで離そうとするけど
全然力が入ってない。

ちょっと強く吸うと、

「あっ」

って声が上から聞こえて、
頭にかかってた力が消えた。


口を離すと、二宮のピンクのソコは
ぷっくりと厭らしく尖っていた。


「…っ」


抑えきれなくなって、
二宮を抱き締めた。


「翔さんのバカ…」

「可愛い二宮がいけない。」

「二宮じゃ嫌」

「…和也?」

「それも嫌です。」

「じゃあなんだよ。」

「…ず」

「え?」


恥ずかしいから言わせないでって
俺を睨むけど、

それ、興奮材料にしか
なってないからな。


「かずがいい。」

「…ふふ。かーず。」

「…っ」


俺から目を逸らして
耳まで真っ赤にさせる。


「ふふ、かず。」

「な、なんですか…」

「あ。敬語なの?」

「…だめなの?」

「いや、別にどっちでも
可愛い。」

「バカ野郎」

「酷い笑」



かずがんって唇を尖らせて
目を瞑る。

ははぁ、キスね。


一つ一つの動作が可愛くて、
堪らない。


かずのシャツのボタンを外しながら
キスをしていく。

ボタンを一つ外すごとに、
キスをしていく。


「ん、ん…」



俺の舌を追っかけるように
動かしているけど、
俺はそれから逃げる。

そうしたら、かずが
涙目になってて。


「翔さんのバカぁ…」

「ごめんごめん。」


かずが可愛いから、
意地悪したくなるんだ。


「キスしてくれなきゃ、
許しません…。」


ぎゅっと俺の背中に抱きついて
俺の背中にキスするかず。

ちょっとくすぐったいけど、
嬉しいからそんなの気にならない。

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