甘く、苦く
第56章 翔潤【隣にいたい】
櫻井side
「今度の日曜?
空いてるけど?」
翌日の部活。
潤は緊張したように
俺に問いかけてきた。
『今度、一緒に遊ばない?』って。
…遊びっていうより、
参考書選びを手伝って、なんて
言ってきたけど。
やっと、潤も成長したんだな
って感じた。
「それで…翔くんに選んで
欲しいから。
俺、バカだから
わかんないんだよね。」
「潤、この高校に来ただけで
すごいことなんだよ?
もっと自信持ちなよ。」
昨日みたいに、
笑いかけた。
昨日の俺は、
どうかしていた。
男の潤に、
きゅんっとしてしまった。
おかしすぎる。
…疲れていたんだろう。
「…翔くん、じゃあ戻るね。」
そう言って、グラウンドに
走っていく潤。
その後ろ姿を見ていたら、
頬が緩んだ。
「櫻井くん?」
「ん?」
マネに声をかけられた。
「…松本くん、
幼馴染みでしたっけ?
仲、良いですよね。」
「あぁ、まあな。」
「でも…あんまりくっついてると
変に思われますからね。」
ドキッとした。
「それ、どういうこと?」
「あっいえ、悪い意味じゃなくて…
男同士とか、変じゃないですか。
そう思わないんですか?」
「…まあ、ね。」
ユニフォームが汗で
くっついていて、
なんだか気持ち悪い。
「そういう噂はすぐに広まりますから、
気を付けてくださいね。」
「…あぁ。」
…なんだろう。
この、嫌な予感は。
「今度の日曜?
空いてるけど?」
翌日の部活。
潤は緊張したように
俺に問いかけてきた。
『今度、一緒に遊ばない?』って。
…遊びっていうより、
参考書選びを手伝って、なんて
言ってきたけど。
やっと、潤も成長したんだな
って感じた。
「それで…翔くんに選んで
欲しいから。
俺、バカだから
わかんないんだよね。」
「潤、この高校に来ただけで
すごいことなんだよ?
もっと自信持ちなよ。」
昨日みたいに、
笑いかけた。
昨日の俺は、
どうかしていた。
男の潤に、
きゅんっとしてしまった。
おかしすぎる。
…疲れていたんだろう。
「…翔くん、じゃあ戻るね。」
そう言って、グラウンドに
走っていく潤。
その後ろ姿を見ていたら、
頬が緩んだ。
「櫻井くん?」
「ん?」
マネに声をかけられた。
「…松本くん、
幼馴染みでしたっけ?
仲、良いですよね。」
「あぁ、まあな。」
「でも…あんまりくっついてると
変に思われますからね。」
ドキッとした。
「それ、どういうこと?」
「あっいえ、悪い意味じゃなくて…
男同士とか、変じゃないですか。
そう思わないんですか?」
「…まあ、ね。」
ユニフォームが汗で
くっついていて、
なんだか気持ち悪い。
「そういう噂はすぐに広まりますから、
気を付けてくださいね。」
「…あぁ。」
…なんだろう。
この、嫌な予感は。