無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

今度いつ会うのかな…

スケジュールを確認したところ、
次会えるのは１週間後だった。

…それまでに…仲直りしないと。


収録でぐだぐだに
なりたくないから。

…俺、そういうのすぐに
態度とかに出るから。


…見せたくない。



「…和……」


いつか二人で夢の国に行った時。

和とはぐれちゃって。

…ねぇ、覚えてる？





『…和、和…っ！』



さんざん探したけど、
見つかんなくて。

電話も繋がらない、
そんなマンガみたいな
展開になっちゃって。

そりゃぁー、慌てた。


『…っ、』


雨まで降ってきちゃって、
視界が遮られて。

ライトアップされてる
お城を見たとき…



もしかしたら、
和がいるかも、


なんて。


…その考えは的中した。

一人で、ぽーっと突っ立ってた。


俺を見つけた途端、
涙が溢れ出てきて。

『潤く～ん…っ』


って、泣きながら
抱きついてきた。



そんな和を見て、
もう泣かせるようなことは
しないって誓ったのに…


今、俺がしてることは
和を傷付けてる。

…泣かせて、いる。



…ごめんな。