甘く、苦く
第61章 櫻葉【恋、始めてみました。】
相葉side
……あ。
俺、今誰かに
キスされてる。
優しくて、気持ちのいいキス。
……誰かな。
…ニノ?
ううん。違う。
ニノの唇はもっと
小さかった気がする…
あと、柔らかい。
この唇も柔らかいけど
なんだか肉厚で温かい。
……翔ちゃん?
…あ、そっか。
もうちょっとだけ。
もうちょっとでいいから、
キスされていたい。
…翔ちゃんも、
俺のこと好きなんだよね?
自惚れなんかじゃない。
おとぎ話みたいに
ちゅーされてる俺。
……ふふ。
俺、今お姫様だ。
唇がスッと離れるのが
わかった。
もっとしてたかったな、
なんて残念に思ってたら
きぃって寝室のドアが開く音。
――帰っちゃうんだ。
火照った体が
どうしようもなく疼いて。
…バカ。
翔ちゃんのこと想っちゃって、
俺、また風邪酷くなる。
…んふふ。
「…すきぃ……」
さっきまで
会いたくなかったのに
今では会いたくて仕方がない
「くそっ……」
……あれ?
翔ちゃんの、声した。
幻聴なんかじゃなくて
本当に近くで。
そしたらまた、
キスされた。
びっくりして、
目を開けたら
翔ちゃんもびっくりしたような
顔をしていた。
……なんでそんなに
困った顔してるの?
……あ。
俺、今誰かに
キスされてる。
優しくて、気持ちのいいキス。
……誰かな。
…ニノ?
ううん。違う。
ニノの唇はもっと
小さかった気がする…
あと、柔らかい。
この唇も柔らかいけど
なんだか肉厚で温かい。
……翔ちゃん?
…あ、そっか。
もうちょっとだけ。
もうちょっとでいいから、
キスされていたい。
…翔ちゃんも、
俺のこと好きなんだよね?
自惚れなんかじゃない。
おとぎ話みたいに
ちゅーされてる俺。
……ふふ。
俺、今お姫様だ。
唇がスッと離れるのが
わかった。
もっとしてたかったな、
なんて残念に思ってたら
きぃって寝室のドアが開く音。
――帰っちゃうんだ。
火照った体が
どうしようもなく疼いて。
…バカ。
翔ちゃんのこと想っちゃって、
俺、また風邪酷くなる。
…んふふ。
「…すきぃ……」
さっきまで
会いたくなかったのに
今では会いたくて仕方がない
「くそっ……」
……あれ?
翔ちゃんの、声した。
幻聴なんかじゃなくて
本当に近くで。
そしたらまた、
キスされた。
びっくりして、
目を開けたら
翔ちゃんもびっくりしたような
顔をしていた。
……なんでそんなに
困った顔してるの?