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甘く、苦く

第15章 モデルズ【cute little devil】

松本side

すぅすぅ言って寝てる雅紀。

寝顔、マジ天使。

寝たいんだけど雅紀に欲情しちゃってなかなか寝れない……

「んぅっ…」

髪の毛がさらさらっと揺れて雅紀の顔にかかる。

それを手でどけようとしたら、たまたま雅紀の頬にあたった。

「んっ……」
やばい……起こしちゃった?

明日、早いんだからもう寝なきゃ……

俺は雅紀に背中を向けて眠りについた。



ピピピ……ピピピ……

「ん… 」

まだ眠たいけど……
なんで、こんな早くアラームセットしたんだろ……

「はあっ……」
アラームを止めて、体を起こす。

「じゅ……ん?」
「あ、起こしちゃった?」
「えへ、起きちゃった……」

にこにこって笑ってる雅紀。

「もうちょっと寝てたら?」
「や。」
顔をふいっと反らす雅紀。

「ね、潤、今日さ、仕事別々だから…ぎゅってして?」

ぶはっ!!!!
なんだこれ!!!!
超かわいい。

「潤がしてくれないなら…俺がする。」

雅紀がぎゅっと抱き付いた。

「雅紀、んっ……」
言い終わる前に、唇を奪われた。

「潤、俺、仕事頑張るね。」
「仕事、頑張れ。俺も頑張る。」

雅紀の笑顔のためなら、なんでもしちゃうよ?


「じゃ、潤、ありがとー!」
雅紀を駅で降ろして、俺はテレビ局へ急いだ。


「翔ちゃん、おはよ。」
「あ、おはよ。」

新聞紙から顔をあげて、にかっと笑う翔ちゃん。

「今日のさ、撮影楽しみだねっ!」
俺に密着してくる翔ちゃん。

「うん、そうだね!超楽しみ!」
俺も、さっきの翔ちゃんみたいに、にかっと笑った。

よしっ!
仕事頑張るぞ~!

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