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甘く、苦く

第15章 モデルズ【cute little devil】

相葉side

潤に会いたいっ!

ま、地方にロケに来てるわけで、会えるのは四日後。

あーあ、昨日、ヤればよかった…

なんて…今頃後悔しても遅いんだけどね。

「相葉さーん。これ、目、一応通しといてくださーい。」
「はーい。わかりましたぁ。」

スタッフさんから渡された分厚い冊子。

ぺらぺらってめくると、特別ゲスト出演って書いてあって。

誰だろーな…

できれば、潤がいいな、なんちゃって。


一通り目を通しといたから、寝よっかな……

新幹線のカタカタ揺れる振動が心地よくて、俺は寝てしまった。


「ふわー……空気がおいし~!」

ぐいーっと伸びをすると、スタッフさんたちがけらけら笑ってた。

「相葉さん、その調子でお願いしますね。」
「はーい!相葉雅紀、頑張りまーす!」

びしっと姿勢をただした。

そしたら、スタッフさんたちが笑顔になってくれた。

よし、頑張るぞ~!


「はい。じゃ、相葉さんオーケーでーす。
お疲れさまでーす。」
「はーい、ありがとうございましたー!」

俺だけ早く終わったから、一足先に旅館へ。

「うっわー!ひっろーい!」
ここ、俺独り占め?!

「あ、明日のゲストさんもここに泊まるんで。
あんまり散らかさないようにしてくださいね~」

ですよね~……

いくら、嵐の相葉雅紀だからって、そこまで優しくないよね。

「そだっ!お風呂入ってこよ!」

俺は、ぱぱっと着替えを準備して、温泉に向かった。


まさかの、温泉独り占め。

夢にまで見た大浴場独り占めだよ?

うっれしーなぁ♪

ここに、嵐のみんながいれば……

ううん。潤がいれば最高なのに……

「あーあ、早く終わんないかな。」

潤のことを考えてたら、逆上せそうで……

いつもより早めにお風呂を出た。

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