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甘く、苦く

第15章 モデルズ【cute little devil】

お風呂を出て、部屋に戻る。

「潤、今忙しいかなぁ…」

スマホの画面に写っている"潤"のアドレス。

忙しいよね。
だって…昨日の夜すんごい分厚い冊子を読んでたんだもん。

わかってる…わかってるけどさ…

抑えきれないよ…

「はぁ…」

溜め息なんて、ついちゃだめ。

「潤~…」

部屋について、窓際の椅子に座る。

「綺麗…」

窓からは紅葉している木々が見える。

潤と一緒に見たかったな…


「あー!もう!!!」

俺は明日のゲストさんとの対応の仕方を考えていた。
そうじゃないと、潤のことを考えちゃうから。

「えっと、ここは…?」
スタッフさんのミスかなぁ…

俺の言葉、抜けてる…

印刷ミス…?
しょうがないよね。

誰だってミスはするんだし。

でも、なんでここだけ?

『特別ゲストは です。』

誰…?
バレちゃいけないのかな?

そーゆーことにしておこう。

「もう、やだなぁ…帰りたい…」
嵐のみんなに、翔ちゃんに、リーダーに、和に、そして…潤に会いたいなぁ…

「雅紀、帰りたいの?」

聞きなれた声がして、ドアの方を見ると…

「潤っ!!なんで…?」

なんで、ここに…?

「え?明日の特別ゲスト、俺だから。」
「特別ゲストって…潤… ?」

やった!!
嬉しい!しかも、二人だけ!こんな幸せなことってないよ。

「潤~、会いたかったよぉ…」
「俺も、会いたかったよ。」

潤のあったかい腕の中で俺は眠りについた。

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