甘く、苦く
第63章 磁石 【move on now】session 4
二宮side
「まー、くんっ…」
浮気をしているつもりは
ないんだ。
だってまだ、
翔さんがこころの片隅にいて。
あの頃の笑顔のまま
俺に微笑みかけてくれてる。
まーくんといるだけ。
これは浮気なんかじゃないんだ。
「…ねーぇ、
やっぱり俺たち、
付き合おーよ。
体の相性もバッチリじゃん?」
「んっ、ぁっ、」
「不満なんて
なにひとつないでしょ?」
「っ、…ぁ、」
まーくんの愛撫は、
優しくて。
ひとつひとつが
とても繊細で。
「っあ、や、」
「『や』じゃないよね?」
「ふ、ぁ、」
まーくんの長い指が
出たり入ったりする。
それだけでもう
恥ずかしくて堪んないのに。
くちゅくちゅと
卑猥な水音が俺の耳元でするから。
まーくんが耳なんて
舐めてるから。
「っ……」
「声、聞きたい。
和くん…」
甘い低音ボイスで
囁かれて、熱が徐々に上がる。
「翔ちゃんのことなんか、
忘れちゃいなよ…」
「あ、…っ」
腰を掴まれて、
ぐぐっと入ってきたソレ。
「ゃんっ、」
「和くんのナカ、
すげー気持ちいいよ、」
いつもより、男っぽい声に
女の子みたいに
ドキドキしてた。
恥ずかしくて
目も合わせられない。
…ねぇ、
俺だけ見て──…
「まー、くんっ…」
浮気をしているつもりは
ないんだ。
だってまだ、
翔さんがこころの片隅にいて。
あの頃の笑顔のまま
俺に微笑みかけてくれてる。
まーくんといるだけ。
これは浮気なんかじゃないんだ。
「…ねーぇ、
やっぱり俺たち、
付き合おーよ。
体の相性もバッチリじゃん?」
「んっ、ぁっ、」
「不満なんて
なにひとつないでしょ?」
「っ、…ぁ、」
まーくんの愛撫は、
優しくて。
ひとつひとつが
とても繊細で。
「っあ、や、」
「『や』じゃないよね?」
「ふ、ぁ、」
まーくんの長い指が
出たり入ったりする。
それだけでもう
恥ずかしくて堪んないのに。
くちゅくちゅと
卑猥な水音が俺の耳元でするから。
まーくんが耳なんて
舐めてるから。
「っ……」
「声、聞きたい。
和くん…」
甘い低音ボイスで
囁かれて、熱が徐々に上がる。
「翔ちゃんのことなんか、
忘れちゃいなよ…」
「あ、…っ」
腰を掴まれて、
ぐぐっと入ってきたソレ。
「ゃんっ、」
「和くんのナカ、
すげー気持ちいいよ、」
いつもより、男っぽい声に
女の子みたいに
ドキドキしてた。
恥ずかしくて
目も合わせられない。
…ねぇ、
俺だけ見て──…