
甘く、苦く
第63章 磁石 【move on now】session 4
櫻井side
「…ん、」
目を覚ませば、
二ヶ月前の風景。
…白い天井に、
少し固めのダブルベッド。
「…ここ、」
俺ん家だ。
なんだこれ。
俺、どうしたんだっけ。
……雅紀の家に行って、
それで…
あぁ、そうか。
そういうことか。
やっと状況が理解出来た俺は
うんうんと頷く。
…二宮はきっと、
俺のことなんて…
「翔さーん」
…え?
聞き間違えだと思い、
首を横に振る。
だって俺は、
アイツに嫌われてるから。
「…翔さん?
あっ、なんだ。起きてるじゃん?」
…あぁ、いつぶりだろうか。
コイツのこんなに温かい笑顔を
見るのは。
「…にの、みや…?」
「もう、なぁーに?
…あ、そうか。
…またお邪魔させてもらうことに
したんだよ。
ごめんね。
迷惑だったら
いつでも出てくからね」
「いやっ…!」
出ていってなんて、
欲しくないのに。
「…俺、まーくんのこと、
好きになりかけてさ。
あと、…潤とか。」
「アイツか…」
「でもね、まーくんが翔さんと
取っ組み合いになってた時、
やっぱり俺、この人じゃなきゃな、って…
顔見た瞬間から、思ってたの」
「…そ、」
「うん、…だから、翔さんがもしよかったら…」
それは俺の
待ち望んでいる答え?
「…ん、」
目を覚ませば、
二ヶ月前の風景。
…白い天井に、
少し固めのダブルベッド。
「…ここ、」
俺ん家だ。
なんだこれ。
俺、どうしたんだっけ。
……雅紀の家に行って、
それで…
あぁ、そうか。
そういうことか。
やっと状況が理解出来た俺は
うんうんと頷く。
…二宮はきっと、
俺のことなんて…
「翔さーん」
…え?
聞き間違えだと思い、
首を横に振る。
だって俺は、
アイツに嫌われてるから。
「…翔さん?
あっ、なんだ。起きてるじゃん?」
…あぁ、いつぶりだろうか。
コイツのこんなに温かい笑顔を
見るのは。
「…にの、みや…?」
「もう、なぁーに?
…あ、そうか。
…またお邪魔させてもらうことに
したんだよ。
ごめんね。
迷惑だったら
いつでも出てくからね」
「いやっ…!」
出ていってなんて、
欲しくないのに。
「…俺、まーくんのこと、
好きになりかけてさ。
あと、…潤とか。」
「アイツか…」
「でもね、まーくんが翔さんと
取っ組み合いになってた時、
やっぱり俺、この人じゃなきゃな、って…
顔見た瞬間から、思ってたの」
「…そ、」
「うん、…だから、翔さんがもしよかったら…」
それは俺の
待ち望んでいる答え?
