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甘く、苦く

第64章 にのあい【sunshine】






もう何度目だろう。
こうやってフラれるのは。


「いつも挿れてくれないじゃん、
素股ばっかで…」

「…じゃあ別れるか。
出てって」


俺の初めては、
アイツって決めてる。



「…バカ、」

「バカでいいよ。」


彼女を家から追い出して、
風呂場へ向かう。


…今回もだ。


「…はぁ、」



シャワーを頭からかぶり、
熱をおさめる。


当分の間は自分の手かな。


風呂を上がった時、
ガチャ、っと玄関の扉が
開く音がした。


「…兄貴、 」

「またお前かよ、」


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