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僕達の日常

第5章 ~無期停学の逆恨みと動き出す不穏~

「おい、てめえがいくら空手の関西代表でもよ」

「武器を持った、15人の俺らに勝てるか?」

「泣いて土下座して謝るなら、今のうちだぜ」

先輩方の言葉に、夏樹君は失笑する。

「あはは、先輩方知ってるんすか?
誰かの言葉を借りるなら、雑魚は何人束になろうが雑魚は雑魚ってね」

「っざけてんちゃうぞ、ゴラァァアアア!!」

「やっちまええエエエ!!」

先輩方は、武器を構えながらこっちに駆け出して来る。

「秋葉は、少し離れてろ!!」

「う、うん…。」

僕は、夏樹君から鞄を受け取って物陰に隠れた。

それを確認した夏樹君は、先輩方に駆け出した。

「はあああああッ!!」

「ぐあッ!!」

鉄パイプを持った1人の先輩の頭に、上段回し蹴りをクリンヒットさせて、その先輩はその場に倒れる。

さらに、倒れた先輩が持っていた鉄パイプは、夏樹君のさっきの上段回し蹴りにより折れていた。

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