テキストサイズ

僕達の日常

第5章 ~無期停学の逆恨みと動き出す不穏~

◇桃谷商店街◇

「秋葉、いつもどおり線路沿いのとこから徒歩で行こうぜー♪」

「うん」

僕達は、いつも天王寺へ行くには徒歩で向かう。

約15分~20分くらい歩くが、たった2駅くらいの距離で電車賃を使うのが勿体無い。

◇道中◇

「えっ?」

「ん?」

「今日は、お前ら2人か」

線路沿いを少し歩いていると、屋上での一件で無期停学になった、ヤンキーの先輩方が立っていた。

「先輩方、何の用すか?」

「用って決まってんだろ」

「俺達を無期停学にしてくれた、お礼参りだよ」

先輩方の手には、金属バットに木刀やナイフ、鉄パイプなどが握られている。

「無期停学のお礼参りって、先輩方が勝手に冬美に襲いかかり無様に負けたからっすよね?」

「……。」

僕は、怖くて夏樹君の後ろに隠れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ