無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　「意地悪……。分かってるクセに……っ」

　そう言って葛城の方に顔を向けると、葵の唇が塞がれる。葛城の熱い舌が唇を割入って忍び込み、葵の舌に絡みついてくると、彼女の身体の奥からじわりと官能が蜜となって溢れ出した。

　それを知ってか知らずか、葛城は葵の脚の間に手を伸ばし、水着の上から割れ目を指先でなぞる。焦らすようにゆっくりと。彼の指先が敏感な芽を霞めると、塞がれた唇の端から吐息を零しながら、葵は身体を震わせた。

　まだ芯を持たない芽を指先で円を描く様に捏ね回されると、甘い電流がそこから身体中を駆け巡り、葵の腰はガクガクと前後に揺れてしまう。

　ここが水中でなかったら、きっと淫らな水音が響き渡っていたに違いないと葵は思う。それだけ自分の身体は既に葛城を求めて熱くなっていた。

　水の中でさえも葵の体温が上昇したのを感じた葛城は、それに満足し、早く彼女の中へ入りたいと己を固くさせる。葛城はそれを彼女の柔らかい尻に押し付けると、葵の手がそこへ伸びて来て、ゆっくりとそれを擦り始めた。

　「ふふっ。もうこれが欲しいのですか？ まだまだこれからですのに」

　葛城がそう言うと、瞳を潤ませた葵がそうだとばかりに頷く。しかし、葛城は彼女の望みには応えず、水着の足ぐりから指を忍び込ませると、少し芯を持ち始めた芽を指先で弄び始めた。