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(仮)執事物語

第10章 VACANCE DE L'AMOUR〔葛城〕


 「酷い方ですね。またお一人でイカれるおつもりですか?」と言って葛城が手を止めると、葵はハッとした。自分一人だけが気持ち良くなってしまった事に気付き、申し訳ない気持ちになる。

 「ごめ……なさ……」

 そう言ってシュンとする葵。そんな彼女を見て葛城は、「悪いとお思いなら、どうされるんですか?」と葵に尋ねる。葵が答えを導き出す間、葛城は彼女の身体の熱が冷めない様、達しない程度に彼女の中を掻き回していた。

 それが焦れったくて、葵は彼の腕の動きを封じる様に抑えると、ストンとプールの中に飛び込むと同時に、葛城に抱き付いた。

 「葛城、挿れて? 貴方のこれで私の中を掻き回して? 一緒にイキましょ?」

 葵の出した答えに、嬉しそうな笑みを浮かべる葛城。それは、葵がこの日見た葛城の笑顔で、最高のものだった。

 「ふふっ。よく言えましたね? そんな葵お嬢様には、たっぷりとご褒美を差し上げませんとね?」

 葛城は葵の頭を撫でながら、彼女の右脚を抱え上げる。そして、葵の痴態を見続けて固くなった欲棒を水着の中から取り出し、彼女の花弁へと宛がった。

 「私を置いてきぼりにして、イこうとした罰です。何度達せられても、止めて差し上げませんから、そのおつもりで……」

 そう言って意地悪く笑うと、葛城はグッと腰に力を込め、葵の中に自身の欲棒を突き刺した。

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