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(仮)執事物語

第12章 花は温室で咲き乱れ〔葛城〕


 「ふふっ……。ここをこんなにヒクつかせて……。本当に淫らな方だ」

 葛城はそう言って薄く笑いながら、私のクレヴァスに中指を衝き立てる。私のそこは"くちゅり"と言う音を立てて葛城の指を容易に飲み込んでしまった。

 「ああ……、一本では足りませんでしたか? もっと欲しいと中が蠢ておられますよ?」

 そう言いながら葛城は、中指を抜き挿しし始める。その度に"くちゅくちゅ"と淫らな水音が、私の脚の間から生まれては温室の中へ溶けていく。

 葛城は臍の裏側にある、強い快感を生み出すポイントを探り当てると、指を二本に増やしバラバラな動きでそこを引っ掻きながら、敏感な肉芽を舌で転がした。

 「ああんっ!!」

 強い快感が私の身体を駆け抜け、身体を震わせる。私の身体は快楽に強張り、葛城の舌を求めるように椅子から腰を浮かせた。

 「さやお嬢様は、いつからこんなにいやらしいお身体になったのでしょうね?」

 葛城が意地悪な笑みを浮かべて、私を見上げる。

 (そんなの……。貴方がこんな身体にしたんじゃないの……)

 そう言ってやりたいが、私の身体は快楽に溺れ、嬌声を発する事しか出来ない。ファンの音、葛城が蜜を啜る音に加え、秘肉の中を掻き回す水音と私の嬌声が温室の中を満たしていく。

 「こんなガラス張りの場所で、こんな風に乱れて……。誰かに見られたらどうしますか?」

 葛城は私の中を掻き回しながら、意地悪な質問を投げ掛ける。彼の質問は、私の答えを求めるものではない。羞恥を煽る為のもの。

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